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心とからだのセラピースペース


by まりりん

『カルト村で生まれました』

『カルト村で生まれました』
『さよなら、カルト村』

      高田かや 著    文言春秋社   1000円+税


図書館で、
探していた『うつヌケ』が貸し出し中で、
隣にあったこの本が目にとまり、
借りてきました。

30年位前からしばらく
卵や牛乳を購入していたあの村のことかな…
と思いながら。

『カルト村で生まれました』は初等部時代、
『さよなら、カルト村』は
中等部、高等部から、村を出で
ふさおさんと出会って結婚することになるまでが
書かれています。


著者のかやさんが、
とてもユニークで魅力的で、
見やすく、わかりやすいマンガで、
楽しく読めました。

味わいを深くしているのが、
まるでかやさんのお父さんのような、保護者のような
包容力があって、のんびりおっとりしていて、
そのくせ意外と鋭い
かやさんのおつれあいの
ふさおさんです。

ふさおさんがとても驚いていることを
かやさんがごく普通のこととして
意に介さずに流しているところも
逆に寒ーい感じがして、
こっけいです。というか・・・


ありのままがたんたんと書かれている感じで、
批判が前面に出ていないことも
読みやすさの要因の一つだと思いました。


生産物を購入していたころ、
「子供楽園村」というのに誘われたり、
村の見学に行ったりして、
村のことを聞く機会もありましたが、
理想的な、素晴らしいことばかりでした。

まあ、それが普通なのかもしれないけれど(*_*;
外部の人たちに見せる顔と、
実態とはだいぶかけ離れていたようです。

特に、立場の弱い小さい子ほど、しわ寄せが大きいような気がしました。


数年前にこれを読んでいたら、
また微妙に違った見方をしたかもしれませんが、
「人類家畜化計画」などに関連したあれこれを
読み漁った今これを読むと、

まさに「人類家畜化計画」の一環として読めてしまって、
空恐ろしいものを感じました。

「お金のいらない幸せな村」を作ろうと、
覚醒したみよぞうさんが夢を注ぎ込んだ村が、
知らぬ間に
何とかいう霊的覚醒を目指す団体がそうだったように
上層部が乗っ取られたのかも…

などと妄想を膨らませてしまいました。


「特別講習研鑽会」とか
子どもたちの教育の中に、
もろ センノウ((+_+)) のテクニックが使われているように思いました。


かやさんが村を出る直前には、いろいろ問題が表面化して、
批判も高まり、
村はだいぶ縮小され、
休日ができたり、
ある程度の改善はされたようですが、

もし、上層部が乗っ取られているのなら、
基本は変わらないだろうなあ、
などと妄想を続けている私です。



神ではなく!エゴが作った世界、
素晴らしい理念で素晴らしい組織が作られても、それはやがて、
必ず腐敗、衰退する…

これも赦しの材料の一つとして
本当の理想の世界を見出すために活用させていただきましょう。







by d_rainbow | 2017-11-10 11:21 |