人気ブログランキング | 話題のタグを見る

心とからだのセラピースペース


by まりりん

『聖母マリアの秘密』

『-今も続くメジュゴリエでの奇跡ー聖母マリアの秘密』

     菊谷泰明 著   青鷗社(せいおうしゃ)  1800円+税


イエスが生まれる前から生きていたころの、
聖母マリアについて知りたい
と思っていました。今もですが…

で、この本のことを知って、
図書館に予約カードを出したら、
購入してくれました。


私の思い違いで、
現代の、聖母マリアの出現についての本でした。

でも、興味深く読みました。


著者は、10年余り県庁に勤める公務員でした。

自分の生き方や社会のありようにしっくりこないものを感じ、
心が落ち着かず、強い心の渇きを覚えるようになっていました。

仏教や心理学を学び始めましたが、
それには飽き足らず…

仕事の上でも行き詰まりを感じ、

この社会構造の問題のコアの部分を
根本から解決するにはどうしたらいいのだろうか…

たどり着いた結論は、すべてが"心の問題"だということでした。

とりあえず惰性を断ち切るために、退職し、
インド、ネパールへと旅立ちます。


インドで

「私が私だと思っている私は、私ではない」

という思いがふっと湧き上がってきました。

「私はもっと深いところにいる」


1年で仕事に戻る予定が、それでは足りず、
更にイスラエル、トルコ、と何かを求めて旅が続きます。


仕事をしたりやめたりして、やがて、
ヨーロッパ巡礼の旅に出ます。

偶然とは言えない不思議な出会いに導かれ、
旅はやがて

"聖母マリア出現の地"を巡る旅に変わっていきます。


ルルドでは

「あなたは生きていくうえで、何が一番大切だと思っていますか?」

と問いかけられます。

「私たち人間は、それぞれが父なる神へ至る道を歩んでいます。
 そして、それを助けるために、イエスは
 "ホーリー・スピリット(聖霊)"を送ってくださっています。
 私たちはその聖霊をいつでも受けられるように、
 準備しておく必要があると思います。
 
 そのためには、まず聖書を読むことが一番大切です。
 ・・・
 次に、静かに"内なる神"の声に耳を傾け、
 神が何を語っておられるのか聞くようにしなければなりません。」

ルルドでの聖母の出現について話してくれた
ジュヌビエーブさんからのメッセージです。


ルルドで出会ったモニクさんに勧められたトリノの聖地巡りで、
イエス像の前にひざまづき祈りを終えて目をあげると

「このイエスの磔になった姿こそが、
真の自由と解放を意味している。
十字の形に両手を広げ、さらされているこの姿が、
自己の放棄、完全な自由、そして神への全托を表している」

という思いが、突如湧き上がってきます。


導かれているとしか思えないような
ファティマに始まり、メジュゴリエで終わる一連の巡礼の旅で、著者は

"聖母マリアのメッセージを伝える"

という使命を感じます。


聖母マリアは10の秘密を伝えています。

後の方は明かされていませんが、
その内容は、私には
「日月神示」の内容と共通するように思われます。


「私たちはこれまで久しく、
神を忘れ去った生き方を続けてきました。

物質文明にどっぷりと浸かり、
果てしない欲望を追求しながら、
行き先もわからないまま突き進んできました。

現在は、その混乱した状況のピークに達しつつある、
といえるように思われます。」


「現在、私たちが直面している諸問題はすべて、
私たちがかつて蒔いてきた種の果実であり、結果です。

したがって、それがどんなものであろうと受け取るしかありません。

そして私たちはそれに適切に対処し、
これから良い方向に進んでいくように"何か"をする必要があります。

私たちは早くそのことに気づかなければならないのです。

それを知らせるために、見えない世界から、このように
繰り返し、繰り返し、導きが与えられているのでしょう。」


聖母マリアから伝えられている基本的なメッセージは

「平和」
「回心」
「祈り」
「償い」
「断食」(パンと水のみ)
「信仰」

「それは、私たちにとって非常に大切な神の平和に行くために、
まず心を神に向け、
祈りを通して神との交わりを持ち、
それを深め、
自らの生き方を省みて、それを正し、
思いやりに満ちた良い行いをして、
欲望を自制し、
神を信じる心を持ち、
さらに強めていくのが大切であるということです。」

「つまり、私たちが神の存在を意識しながら、
自分の心をコントロールして、
エゴ(利己性)をなくし、
思い・言葉・行いを清めて、
ピュア(純粋)な存在となり、
隣人を愛して、他者に奉仕する、
という生き方をしていく中で、
神の平和の中に行くことができると言えるでしょう。」



この本を書き終えたら著者は普通の生活に戻るつもりでしたが、
天上の計画はそうではなかったようで、

各地でお話会や講演会をして、
「神の導き」や「聖母マリアの奇跡と秘密」「祈りの大切さ」
などについて伝えているそうです。











   

by d_rainbow | 2016-11-26 21:46 |