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心とからだのセラピースペース


by まりりん

『幻想からの解放―ある異邦人の手記―』

『幻想からの解放―ある異邦人の手記―』

富平正文 著   ナチュラルスピリット  1890円+税


友人が「著者が『奇跡のコース』を学んでいる本」と教えてくれました。
書店で手に取ってとても興味がわいて、すぐに買いました。
家に帰って読み始めてしばらくすると、思い出しました。
前回書店に行ったときに手に取って、次に買うのはこれだと思った本でした。

とても面白く、読んでいて心地よく、何度も夫に
「とってもいい本だよ!」と言ってしまいます。

『奇跡のコース』が言っていることを、分かりやすく書いてある、という感じです。


著者は中学を卒業する少し前に、突然人生への関心をなくします。
もともと生きづらさを抱えていましたが、それがさらに一段と増し、
不安や苦しみからの解放を心理学や哲学に求めましたが得られず、
クリシュナムルティから霊的なものに導かれます。

不安、焦燥感、苦痛、絶望が頂点に達したところで
「神よ、私は一体誰なのか、教えてください」
という想いが生じます。

その瞬間個人的な“わたし”が非個人的な〈わたし〉に取って代わり
言語を絶する無条件の愛と歓喜に包まれます。

自分の体験を理解するのに、デヴィッド・ホーキンズ博士の情報が役に立ちました。

かつての大きな苦しみ、不安、怖れは、
ひとつは自我から生まれるもの、
もうひとつは、この世界を取り巻く低いエネルギーやプログラムとの間の
葛藤ゆえの苦しみであることが分かったそうです。

更なる霊的成長、進化を望んだ著者は、完璧なタイミングで『奇跡のコース』に出会います。


「意識状態が低すぎると、幻想しか見ることができないので、自分の苦しみで手一杯になり、
逆にあまりに高すぎでは、真理しか見ることができないので、
人に何かを伝えることも非常に難しくなってしまう」ということで、
いまがちょうど本を書くのにぴったりの意識レベルなのだそうです。


この本に書かれているのは、
内なる気付きや叡智より生じた主に霊的なものに関する言葉や情報です。

自我について
心〈マインド〉について
プログラムについて
生存について
知覚と内的なメカニズムについて
思考について
・・・・

「本書は救済のための明確な意図を持って表現されたわけではないのですが、
もし本書の底流に一貫する主題が流れているとすれば、
それはこの世界からの救済なのかもしれません。」

変容を体験する前とあとで唯一変わっていないことは、
「もうこの世界にはいたくない」という思いだそうです。
著者はいまも、『奇跡のコース』や内なる真理を頼りに、更なる霊的成長を試みているそうです。


わたしも『奇跡のコース』を学びながら、この本を手元に置いて、
時々読み返したい、と思います。

面白かったのは、
とても興味深いのに、読んでいるとすさまじい睡魔が襲って来ることでした。
今のわたしにはまだ、波動が高すぎるのでしょうか。
こんな本は初めてです。ホーキンズ博士の本でも全然大丈夫だったのに。
by d_rainbow | 2015-03-20 21:49 |