『ニートの歩き方』
2014年 06月 02日
『ニートの歩き方』
pha ファ 著 技術評論社 2012年9月 1580円+税
人間以外の動物はみーんな、会社勤めみたいなことをて労働しなくても生きていけるのに、
どうして人間だけ労働しないと生きていけないんだろう??
本当は、かごを持って森へ木の実を摘みに行って、それが今日の食料になるんじゃないの?
生きるのに最低必要なものは、神から保障されているはず!!
このごろなんとなく、こんなことを思います。
著者は、
「だるい。めんどくさい。働きたくない。」
小さな頃からずっとそう思っていたそうです。
「働かないと生きていけない」ということにどうしても納得がいかなかった。
朝起きられず、夜は寝ようとしても眠れない。
授業中何時間も同じ姿勢で座って話を聞き続けるのが苦しくて仕方ない。
人が何人もいるところに2時間もいると疲れ果ててしまう。
人とたくさん喋るとその日の夜はなかなか寝付けず、
次の日もエネルギーが切れて半日くらい使い物にならない。
通勤電車に乗るのがものすごい苦痛。
自分に向いてない場所でがんばってもうまくいかない。
著者の知り合いで、大学を卒業してすぐ大きな会社に勤め、
半年後に自殺してしまって人がいるそうだ。
「死なないこと以上に大事なことなんて人生にない」と著者は言います。
「普通に会社に通って働いていて満足できる人はそれでいいが、適材適所。
学校や会社や労働に苦痛を感じている世の中の少数派の人にとっては
『あまり働かない生き方もありなんじゃないか』」
「この社会で当然とされているルートがそれほど絶対的な唯一のものではないことを知れば、
今感じている閉塞感に少し穴をあけられるんじゃないだろうか。」
「今の日本に生きる若者がこんなに生きづらさや閉塞感を感じているのは、
日本の経済がまだ成長している頃に作られたルールや価値観が生きていて、
それがみんなを縛っているせいなんじゃないかと思う。」
結局著者が30歳前後でたどり着いた考えは
「人はそれぞれ性質が違うし向いている場所も違う」
「世間で一般的とされているルールや生き方は、
それが特に苦痛でない多数派の人向けのルールに過ぎない」
「努力が足りないのではなく適性が違うということを考えるべき」
「世間で一般的なルールに従わなくても、何とか死なずに生きてて、
たまに何か楽しいことがあればそれでいいんじゃないか」
「やる気がしないときはだらだらしたらいい。」
「放っておいたら大体の場合、人間は自然に何かをしようとするものだ。」
「そもそも、がんばったり我慢したりしないといい仕事ができないという考えが間違っていると思う。
努力で達成できることもなくはないけれど、世の中にある本当によいものって言うのは、
努力とか頑張りとかそういうゴリゴリした感じで作られたのではなく、
もっと軽やかに自然な形で作られたものじゃないだろうか。
自分の経験を振り返ってみてそう感じる。」
合気道の先生がよく言っていたそうです。
「力で対抗してはいけない。
自分が楽に動ける場所に行けばいい。
自分が楽に動ける場所は絶対あるから。」
「働かざるもの食うべからず」というのは
もともと労働者を搾取して肥え太ったブルジョアを攻撃するときに使われた言葉だそうです。
しかし今、その言葉で批判されるのは貧乏人の怠け者ばかりで、
もともと金持ちだから働かなくても生きていける人はあまり批判されない・・・
「貧乏人同士が足の引っ張り合いをしてもしょうがないだろう。」
ネットで繋がっているニートの間では、相互扶助が普通に行われているようです。
みんな貧しいけれど、少し余裕があるときは、より必要としている人にカンパする。
おごったり、顔を見たこともない人に小額のお金を振り込んだりする。
なんか、人間的だなーって、思います。
著者は、ネットで呼びかけて作った「ギークハウス」というシェアハウスのひとつに住んでいます。
「人が集まっていると死ににくい」といいます。
最後にオープンソースについても触れています。
「オープンソースの成功の一番大事な影響の一つというのは、一番頭のいい仕事の仕方は遊ぶことだということを教えてくれることかもしれない」 『伽藍とバザール』より
あとから気が付いたのですが、この本には
「お金がなくても楽しく暮らすインターネット活用術」という副題が付いています。
著者は、ニートで生きていくのに必要なものは
1.仲間
2.暇つぶし
3.ある程度のお金
と考え、それがインターネットで確保できると判断して、
会社を辞めたそうです。
この本の横に並んでいたのでついでに借りて読んだ
『ニートが開く幸福社会ニッポン』
『希望のニート』二神能其(ふたがみのうき)著 も興味深かったです。
ゼロ会メンバー あみちゃん撮影
心とからだのセラピースペース ダブルレインボー
E-メール:info@d-rainbow.com
URL:http://www.d-rainbow.com
pha ファ 著 技術評論社 2012年9月 1580円+税
人間以外の動物はみーんな、会社勤めみたいなことをて労働しなくても生きていけるのに、
どうして人間だけ労働しないと生きていけないんだろう??
本当は、かごを持って森へ木の実を摘みに行って、それが今日の食料になるんじゃないの?
生きるのに最低必要なものは、神から保障されているはず!!
このごろなんとなく、こんなことを思います。
著者は、
「だるい。めんどくさい。働きたくない。」
小さな頃からずっとそう思っていたそうです。
「働かないと生きていけない」ということにどうしても納得がいかなかった。
朝起きられず、夜は寝ようとしても眠れない。
授業中何時間も同じ姿勢で座って話を聞き続けるのが苦しくて仕方ない。
人が何人もいるところに2時間もいると疲れ果ててしまう。
人とたくさん喋るとその日の夜はなかなか寝付けず、
次の日もエネルギーが切れて半日くらい使い物にならない。
通勤電車に乗るのがものすごい苦痛。
自分に向いてない場所でがんばってもうまくいかない。
著者の知り合いで、大学を卒業してすぐ大きな会社に勤め、
半年後に自殺してしまって人がいるそうだ。
「死なないこと以上に大事なことなんて人生にない」と著者は言います。
「普通に会社に通って働いていて満足できる人はそれでいいが、適材適所。
学校や会社や労働に苦痛を感じている世の中の少数派の人にとっては
『あまり働かない生き方もありなんじゃないか』」
「この社会で当然とされているルートがそれほど絶対的な唯一のものではないことを知れば、
今感じている閉塞感に少し穴をあけられるんじゃないだろうか。」
「今の日本に生きる若者がこんなに生きづらさや閉塞感を感じているのは、
日本の経済がまだ成長している頃に作られたルールや価値観が生きていて、
それがみんなを縛っているせいなんじゃないかと思う。」
結局著者が30歳前後でたどり着いた考えは
「人はそれぞれ性質が違うし向いている場所も違う」
「世間で一般的とされているルールや生き方は、
それが特に苦痛でない多数派の人向けのルールに過ぎない」
「努力が足りないのではなく適性が違うということを考えるべき」
「世間で一般的なルールに従わなくても、何とか死なずに生きてて、
たまに何か楽しいことがあればそれでいいんじゃないか」
「やる気がしないときはだらだらしたらいい。」
「放っておいたら大体の場合、人間は自然に何かをしようとするものだ。」
「そもそも、がんばったり我慢したりしないといい仕事ができないという考えが間違っていると思う。
努力で達成できることもなくはないけれど、世の中にある本当によいものって言うのは、
努力とか頑張りとかそういうゴリゴリした感じで作られたのではなく、
もっと軽やかに自然な形で作られたものじゃないだろうか。
自分の経験を振り返ってみてそう感じる。」
合気道の先生がよく言っていたそうです。
「力で対抗してはいけない。
自分が楽に動ける場所に行けばいい。
自分が楽に動ける場所は絶対あるから。」
「働かざるもの食うべからず」というのは
もともと労働者を搾取して肥え太ったブルジョアを攻撃するときに使われた言葉だそうです。
しかし今、その言葉で批判されるのは貧乏人の怠け者ばかりで、
もともと金持ちだから働かなくても生きていける人はあまり批判されない・・・
「貧乏人同士が足の引っ張り合いをしてもしょうがないだろう。」
ネットで繋がっているニートの間では、相互扶助が普通に行われているようです。
みんな貧しいけれど、少し余裕があるときは、より必要としている人にカンパする。
おごったり、顔を見たこともない人に小額のお金を振り込んだりする。
なんか、人間的だなーって、思います。
著者は、ネットで呼びかけて作った「ギークハウス」というシェアハウスのひとつに住んでいます。
「人が集まっていると死ににくい」といいます。
最後にオープンソースについても触れています。
「オープンソースの成功の一番大事な影響の一つというのは、一番頭のいい仕事の仕方は遊ぶことだということを教えてくれることかもしれない」 『伽藍とバザール』より
あとから気が付いたのですが、この本には
「お金がなくても楽しく暮らすインターネット活用術」という副題が付いています。
著者は、ニートで生きていくのに必要なものは
1.仲間
2.暇つぶし
3.ある程度のお金
と考え、それがインターネットで確保できると判断して、
会社を辞めたそうです。
この本の横に並んでいたのでついでに借りて読んだ
『ニートが開く幸福社会ニッポン』
『希望のニート』二神能其(ふたがみのうき)著 も興味深かったです。
ゼロ会メンバー あみちゃん撮影
心とからだのセラピースペース ダブルレインボー
E-メール:info@d-rainbow.com
URL:http://www.d-rainbow.com
by d_rainbow
| 2014-06-02 16:52
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