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心とからだのセラピースペース


by まりりん

『サラダ油が脳を殺す』

『サラダ油が脳を殺すー「錆び」から身体を守る』

   山嶋哲盛(金沢大学大学院再生脳外科科長・医学博士) 著
     河出書房新社   1,429円+税


2012年8月に出た本です。
亜麻仁油について知りたいと思って、山田さんの本を探しているときに見つけました。


最近身の回りに当たり前のように見られる認知症について、
食べ物とか環境とか、何かここ数十年の変化が関係しているのではと、
模索していました。


この本を読んで「やっぱり!!」と思いました。

数十年前までと今と、食生活で大きく変わった一つに
油の消費量があると思います。

今はそれほどではないけれど、
一時期、コレステロールを下げるために
「リノール酸を摂ろう」と盛んに言われました。
私の夫も、職場の保健婦さんから
「サラダ油をたくさん摂りなさい」と指導されていました。
未だにコマーシャルや広告に、その名残はあります。

(リノール酸は、善玉コレステロールは下げるけど、悪玉は下げないそうです)

サラダ油関連の油を使ったスナック菓子、洋菓子、カップ麺等のインスタント食品は氾濫しています。
サラダドレッシング、マヨネーズなどの消費も当たり前になっています。
家庭での料理も、揚げ物が増えています。
市販のから揚げ、コロッケなどの揚げ物もいっぱい売られています。

油というのは昔は貴重品だったと思います。
ナチュラルハイジーンでは油は自然にないものだからNGです。


著者は、従来の研究で見逃されていたところに目をつけて、
サラダ油などのリノール酸が脳の細胞を殺す仕組みを見つけました。

逆に、α(アルファ)リノレン酸が脳細胞を修復することも見つけました。


認知症になりたくなかったら、
サラダ油、マーガリン、ショートニング、などの安価な油を極力避け、
亜麻仁油、えごま油などの高価だけれど脳細胞を修復する油を
意識的に摂ることです。

なぜ高価でないといけないかというと、安価な油は高温で、溶媒を使って抽出しているからです。
いい油を作るにはお金がかかるのです。

食品を買うときには、原材料名をチェックし、
「植物性油脂」とあるものは避ける。
「マーガリン・ショートニング」も避ける。
ホイップクリーム類も植物性がほとんどなので気をつけましょう。

揚げ物には、オリーブオイルか、炒らずに薬品処理でなく絞ったごま油か米油を少量使う。


脳細胞を修復するのはα(アルファ)リノレン酸  含有量が多いのは
  エゴマ油、亜麻仁油、魚油、   

脳細胞を殺すのはリノール酸  含有量が多いのは
  コーン油、大豆油、紅花油、ひまわり油、綿実油、グレープシードオイル

どちらでもないのはオレイン酸  含有量が多いのは
  オリーブ油、アボカド油、菜種油


亜麻仁油、エゴマ油は、加熱せず、保管も冷蔵庫で。
サラダにかけたり、野菜ジュースに入れて飲んだり、パンにつけたりします。
スプーンでそのまま飲んでもいいです。


上記のことは、認知症だけでなく、うつ、注意欠陥多動性障害などとも関係があります。
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            ゼロ会メンバー あみちゃん製作・撮影



        心とからだのセラピースペース ダブルレインボー
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by d_rainbow | 2013-12-11 16:30 |