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心とからだのセラピースペース


by まりりん

『プルーフ・オブ・ヘヴン』

『プルーフ・オブ・ヘヴンー脳神経外科医が見た死後の世界ー』

エベン・アレグザンダー 著
白川貴子 訳    早川書店  1700円+税

死後の世界を否定してきた科学者が見た「天国」とは?

「日本人にとってこそ必読の一書」京大教授カール・ベッカー

「アレグザンダー医師の臨死体験は、この現象を研究してきた40年余りに私が耳にした例の中で、
最も驚異的な話だ。
圧倒的に貴重な体験談であり、彼は死後の世界の生きている証である」レイモンド・ムーディ博士


ハーバード・メディカル・スクールで長らく脳神経外科医として治療と研究に当たってきた著者は、
2008年の11月、突発性大腸菌性髄膜炎という年間1千万人に一人以下という
極めてまれな疾患にかかり、
7日間ほとんど脳の機能が停止する重い昏睡に陥ります。

脳が機能してないにもかかわらず、彼の意識はあり、
彼が「ミミズの目」の世界と呼ぶ世界と、ゲートウェイ、コアと呼ぶ世界とを行ったりきたりします。


ゲートウェイの世界では、美しい女性からメッセージを伝えられます。

「あなたは永遠に、深く愛されています」

「恐れるようなことは何もありません」

「あなたのすることには、ひとつも間違いはありません」


コアの世界では、銀色に輝く存在たちの美しさを"聞き取る"ことも、
その喜びの表現である荘厳な大音響を"見て取る"ことも出来た。

無私の愛を注ぎ、全知で全能である神、
言葉をもってしては説明できない存在につながる響きとして記憶していた音"オーム"。

オームはオーブを通して語りかけた。

「宇宙はひとつではない。・・・
すべての宇宙がその中心に愛を持っている。

どの宇宙にも邪悪は存在しているが、ごくわずかでしかない。
邪悪が存在しなければ、自由意志を持つことが出来ない。
邪悪はそのためにこそ必要とされてきた。

自由意志を持つこと無しには、発展が得られない。・・・

最終的に勝利を収めるのは愛である。」

そこで学んだことがらを解き明かす作業は、
この先の一生に加えて更に時間をかけなくてはならない大仕事になるだろう。・・・


この世から深く深く落ちていく著者を引き戻したのは、小学生の息子の存在でした。

そして、たくさんの人たちの祈り、
特にずっと付き添っていた家族、友人、
自宅で瞑想しながら彼女なりにそこについていてくれた友人の祈りが、彼を引き戻したのでした。


著者は科学的思考をする医者として、臨死体験をすべて、
ある種の脳の引き起こす現象以上のものと考えていませんでした。

信頼のおける研究報告が多数存在するのに、無視していました。

そういう体験を話す人には思いやりを持って対応していました。
ある種のショックと共に、彼はその誤りに気付きます。

とともに、同僚たちにこの体験を伝えることの困難さに気付きます。

と同時に、自分がこのことを伝えていく義務を、強く感じます。


著者が臨死体験により得たものは

「意識こそが、存在のすべてにかかわる唯一の実体」

「われわれが空間、時間、質量、エネルギーとみなしているものは、
本質においては高次元の時空で振動する一連のエネルギーで、
もっとも深いレベルではすべてがひとつに絡み合っている。

物質世界とその時空は巧みに組み立てられた幻想であって、
そのおおもとにあるものは、神聖なひとつの意識である。

意識は脳の活動に伴う現象ではない。

物質世界とそこで見えているものの上位にあり、
外から物質世界を支える、それよりはるかに豊かなもの」


"神"は
「"オーム"は、無限の愛、慈悲、受容であり、
キリスト教徒、イスラム教徒、・・・無神論者、懐疑論者、・・・
全宇宙に満ちる意識を愛している存在」


最後まで著者に残ったジレンマは、
とても愛してくれた他界していた養父がなぜ出迎えてくれなかったかということでした。

そのジレンマから開放されたのは、退院して4ヵ月後、会ったことのない妹の写真が送られてきたとき。

「ね、これで信じられる? 本当のことだったでしょう?」
その写真にそんなふうに語りかけられたと感じたのだそうです。


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  スタンプレース&アート
                    ゼロ会メンバー あみちゃん製作



著者がこのときこの病気になり、この体験をしたということも、
偶然にしては出来すぎていると思います。

あの世のベールが次々と剥ぎ取られていく
胸躍る今を、感じます。



 心とからだのセラピースペース ダブルレインボー
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by d_rainbow | 2013-11-08 14:54 |