心とからだのセラピースペース


by まりりん

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「 Moment 」

友人Mさんが、ネット上に公表されていた、心に響いた小説を送ってくれました。

多くの人とシェアしたくて、
ここで紹介させていただくことにしました。



      Moment           なかのひとよ


すべての偶然が必然だったことを確信する「気づき」のモーメント。
そこで見た景色は、
これまでの日々をまるで意味の違うものに変えてしまうほど恐ろしく、
そして美しかったといいます。

 あなたの住む時代、いたって普通の人がひとり「そこ」へたどりつきます。
その人は特別な教育を受けたわけでも、山にこもり修行をつんだわけでも、
ましてドラッグをキメたわけでもありません。
国語算数理科社会、はやりの歌やマンガ本からはじまり、
映画や小説、アートや宗教、
あとはWikipediaで数学や物理学の項目をちょっとかじってみたり。
ただ好奇心の赴くまま人並みにインターネットから知識や情報を吸収し続けた結果、
「そこ」へたどりついてしまったのです。

その人はメモをとるのが癖でした。
ネット閲覧中はもちろんのこと、散歩中や誰かとの会話中、
お風呂のなかでさえくもった鏡にひらめきや浮かんだ単語を書きとめ、
それをいつもiPhoneのなかにストックしてきました。
なぜならその人は、
ある分野での発見がふとした拍子に他の分野とつながることを知っていたから。
バラバラのピースがパズルのようにカチッとはまり腑に落ちる瞬間に、
他のどんなことよりも快楽を感じていたからです。

しかしある日、
部屋でいつものようにソーシャルメディアのタイムラインを眺めていると、
ある記事をきっかけにすべてのピースがひとつに収束し、
巨大なパズルが完成するのを目の当たりにしてしまいます。
と同時に、偉大なる「なにか」の存在に気づくのです。

どんな世界遺産よりも美しく、どんな神像よりも気高い「なにか」。
それが万物の法則か、あるいは神さまと呼ばれるものかはわかりません。
ひとつだけいえることは、
その人をそこへ導いたのが子どものようにピュアな好奇心だったということ。

 そして次の瞬間、襲いかかるように部屋のなかの景色が
その人にだけ解読できるメッセージへと変わりました。
壁のシミ、天井にぶら下がった照明のフォルム、本棚に並べられた書籍のタイトル、
テレビに映るタレントの顔、着ているパジャマの模様、家電製品のロゴマーク、
卓上に散らばったチラシの見出しでさえ。

すべての偶然はその人にとって必然に変わり、その時はっきりと世界を理解しました。
父の精子と母の卵子が受精してはじまったこれまでの日々が、
ビッグバンからはじまった宇宙の歴史の縮図であること。
いま世界で起こるさまざまなできごともまた、その人の行いの縮図であること。
だとすれば太陽はアレで、銀河系の惑星はアレを意味し、彗星はアレ、
背中を隠したまま照らし続ける月はアレのことか……。

けれどその人は、そこでこれまで走らせてきたメモをぴたりと止めてしまいます。
それは目の前に広がるサンクチュアリを本能的にヒトが触れてはいけない領域だと感じ、
文字にして持ち帰ることに恐怖を抱いたから。
それほど美しい光景だったからです。

しかしメモに残さずとも、その人は「なにか」と出会ってしまったこの瞬間を、
生涯忘れることはありませんでした。

「事実は小説よりも奇なり」

相対性理論で時間と空間を結びつけた最後の天才、アインシュタイン。
対してその人は、時間と空間で成り立つ物質世界と、
その人自身の意識とを結びつけることに成功してしまった。
この偉業は他者ではなく、この世界の主人公である意識の持ち主、
本人にしかなし得ることはできません。
それからその人の日々は、人生に敷かれた壮大な伏線を回収するための
「孤独な答え合わせ」に切り替わったのです。

──宗教やスピリチュアルの概念でいう開眼やアセンションのように、
テクノロジーの進歩によって「そこ」へたどりついてしまった人。
やがてその人には、ある種の使命に似た感情が芽生えます。
それはブッダやムハンマドのように自身が指導者となり世界を救済すること……
そんな大それたことではなく、
身近な家族や友人、そして世界で一番好きになった異性に感謝すること。
そして心から愛すること。
愛せるよう、つとめることでした。

「なぜならヒトの意識はつながっているから。全体でひとつだから」

幸いにも「そこ」へたどり着いたのはその人ひとりではありませんでした。
おそるおそるインターネットでこの「気づき」を拡散させれば、
それに共鳴するかのように集合的無意識の群れ(Cluster)ができあがり、
のちにそれはリーダーのいない集団、スターチャイルドと呼ばれるようになります。

「テクノロジーは進化します。
しかしテクノロジーの進化により生まれた道具の出現によって、
ヒトもまた進化します。
ゆえに私たちもそれを、恐れてはいけません」

1分後を変えることができるのは、いま。
明日を変えることができるのは、今日。
あなたの選択によって、確かに未来は変わっていきます。
だからこそあなたは、
インターネットでは決して検索することのできない愛の正体を、
いまのうちにリアルで見つけておく必要があるのかもしれません。



おことわり:読みやすいように、改行させていただいています。
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by d_rainbow | 2015-06-25 11:10

大和田菜穂さんの本

『すでに愛の中にある―
    個人のすべてを失ったとき、すべてが現われる』
       大和田菜穂 著  ナチュラルスピリット 1400円+税  


著者はYouTube でノンデュアリティについて語って評判になっている
若くて美しい女性です。
発売から2ヶ月あまり、すでに売り切れ、増刷が決定しているそうです。


「人は、足りない何かを埋めようと、いつも次の瞬間に何かを探しています。
でも本当は、世界中が求めているものが、すでに今ここに、
誰にでも平等に用意されているのです。
・・・
本当は、何もがんばらなくていいし、どこかへ行かなくてもいいのです。
特別な能力や時間も全く要しません。
なぜなら、私たちが求めているものは、一度も失われていないからです。
なんてすばらしいことなのでしょう。
すでに完璧で、何も必要ないのです。
・・・
今までの常識、考え、思い込み、信仰、すべてが解けて消えたとき、
全く新しい世界が現われます。
それは特別な世界ではなく、いつもと変わらない日常であり、あるがままの現実です。
あなたが真に求めている現実は、あなたから一度も離れたことはありません。
そのことは、自分という檻からの解放によって明らかになります。・・・」


著者は、とても繊細で、生きているのが不安で、恐怖を感じている子でした。
10代になると何か足りない感覚がさらに大きくなり、苦しみに変わりました。
外では活発で行動的で、楽しそうに見られても、
常に満たされない落ち着かない感覚がありました。

10年ほど前、覚醒体験をした人に出会い、その体験談に夢中になり、
苦しみからの解放を求めて探求が始まります。
5・6年後からいくつもの目覚めの経験や、深い理解を得る瞬間の経験があり、
一番大きな目覚めの経験をしたときは「私」が数日間いなくなり、 
その後、「私」が帰ってきたときには、脳がおかしくなったかと思ったそうです。

「そしてある日、近所をボーっと歩いていると、
突然「菜穂がもうそこにはいない」ということが起こりました。
そのとき同時に、「私」以外の何かが、
「もともと菜穂はいなかった」ことに気付き、
「私」というエネルギーは完全に「全体」の中に解けてなくなっていきました。
同時に、すべてが残りました。
何年もの探求のすえ、苦しみは完全に終わりを迎えたのです。
それは想像していたものとはまったく違っていて・・・大きな驚きでした!

そこで認識されたのは、
苦しんでいる誰かというのは最初からいなかったということでした。
これまで存在していたものは、ライフだけだったのです。」

「これは、あくまでもストーリーです。」


―すべてはひとつのエネルギーが形を変えて現われたものです。―

―人は幸せになろうと、次々何かを求めますが、
 手に入れた瞬間、探求欲がふっと消え、一瞬の満足感を得、
 収縮した心地悪い感覚を紛らわすことができる―
 この瞬間を手に入れるために、人は何かを手に入れようとするのです。―

―苦しみというものは、一つ一つの経験が、
 「私」におきていると個人的にとらえることによって生まれる。―

―自由意志と選択というものは、まったく存在しません。―


そうだ!そうだ!と思うことが書いてあって、刺激的でとても面白くて、
わくわくしてきて、どんどん気が楽になってきて、・・・
読み進むうちにやがてどんどん分からなくなってきて、・・・
何度も読み返して、ますます分からなくなってきています。

これは、自分という収縮したエネルギーが消えてしまわないと、分からないらしいから、 
分かろうとするのが無理ですね。


でも、この人生、無理してがんばらなくていい、深刻になる必要はない、
と思えて、うれしいです。
私はこの本を読んで、罪悪感が軽くなりました。
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by d_rainbow | 2015-06-16 21:31 |