心とからだのセラピースペース


by まりりん

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『よみがえる千島学説ー間違いだらけの現代医療ー』

   かせ山紀一 著   なずなワールド 発行  1500円+税


「千島学説」 血液は骨髄ではなく、小腸で作られる 
小腸造血説 というものがあることは、6年位前に知りました。

詳しく知りたいと思いながら、なかなかチャンスがありませんでした。

先日ある人から『よみがえる千島学説』を薦めるメールが届きました。
「読みたい!!」と返信すると、
入手しにくいものだからと、早速送ってくれました。

彼女によると、ガンが消えていく現象が、これで説明できるそうです。


千島喜久男博士は、41歳のとき、
鶏の卵の黄身(卵黄球)が赤血球に変化(分化)し、
その赤血球が生殖細胞に変化している様子を発見して、唖然とします。

「こんなことがあっていいのだろうか」
「顕微鏡下では赤血球がたこの足状に細胞質を放出し、
その細胞質がお互いに仲間を求め合っている。
やがてそれらが溶け合い、集団化して、その集団は次第に細胞核を持つ1個の単細胞になった。」
「自分はいったい何を見ているのだろう。
生物学のどの本にも書いてないことが、今現実に顕微鏡の下で起こっている」
・・・・・
「だとすれば、教科書の方が間違っているのだ」

実験を何度も繰り返し、学位論文にまとめ、提出しましたが、
医学、遺伝学、細胞学、血液学の定説を根本から覆す論文は、
日本の生物学界こぞって反対され、審査されないまま何年も放置され、
やがて、取り下げざるを得なかったのです。


血液が骨髄で作られるという説の根拠になっている実験は、
ニワトリやハトを9から10日間絶食させ、骨髄を観察して、そこに造血作用があるのを確認したものです。
なぜ、長期の絶食という異常な状態にして観察したのか。

千島は、生体がどうして骨髄で血液を作るという不合理なことをしているのか納得できず、
ニワトリ、ウサギ、イヌ、ネコ、カエルなどを材料に、
栄養状態のよいときと、絶食させたときを比較しながら様々な実験を繰り返しました。
その結果、食べ物の消化物が腸の絨毛に付着し、
それが腸粘膜に吸収される過程でアメーバに近い姿に移行し、
やがて赤血球に成熟し、それが血管に流れ込むのを確認したのです。

脊髄のない動物は骨髄がないから消化器で血球が作られます。
しかし、人間や脊椎動物の血球も、発生の初期では卵の表面の絨毛、次いで胎盤の絨毛、
生後は腸粘膜の絨毛で作られることを千島は発見しました。

飢餓状態のときには、骨髄の造血作用が認められる(細胞が血球に逆戻りしている)が、
健康なときの骨髄は脂肪が充満していて、とても血液は作れないのだそうです。


千島の新血液理論
・ 消化された食べ物が腸で赤血球になる。
・ 毛細血管の先端は開いていて、赤血球は組織間に入り込む。
・ 健康で栄養状態のよいとき、赤血球はすべて細胞に変化する。
・ からだが病気の方向に向かっているとき、
  赤血球はがん細胞や炎症細胞など病巣の細胞に変化する。
・ 断食・節食・大量出血後、あるいは病気のとき、すべての組織細胞は赤血球に逆戻りする。
・ 負傷などで体の破損したところを再生するのも、赤血球が組織に変化するから。


次々発表される千島の理論は、これまでの生物界の常識から見るととっぴなものばかりですが、
みな、しっかりした根拠、証拠に基づいているのです。


千島は輸血に反対しています。
血管内に注入された血液、特に赤血球は病巣の部分に集まり、
病的になっている組織をますます拡大し悪化させるのだそうです。

欧米諸国では無輸血手術が進んでいて、
輸血を常用している病院より死亡率が低いそうです。

大量に出血しても、食塩水を飲ませれたり、リンゲル氏液や生理的食塩水を用いればいいのです。
そのほうが回復が良いようです。


千島は「細胞は主として細胞新生で増殖する」と言っています。

肝臓の細胞はたいてい2個かそれ以上の細胞核があり、
この核がどのようにして増えたのか現代生物学では論議されていません。

脳や筋肉の細胞は分裂しない。しかも1個の細胞は子どもより大人の方が小さい。
なのに、成長とともに脳や筋肉は成長とともに大きくなります。

これらは千島理論を取り入れれば簡単に説明できます。


大阪の鶴橋で「健康再生会館」を開いている加藤清さんは、
千島理論を生かしてガンの治療をしています。

彼がたくさんの治療体験から直感的に知ったことは
(1)40歳を過ぎればほとんどの人ががん細胞を持っている。
  そのガン細胞を病院の検査で発見され、現代医学の治療を受けた人たちが死んでいる。
(2)がん細胞は、食生活をはじめとする生活改善をすればそれ以上大きくならない。
  いや、それどころか小さくなっていく。
  がん細胞が消滅しないまでも、がん細胞と共存して生きていくことが出来る。
(3)病院で過酷な検査を受け、手術、抗がん剤投与、放射線を照射された患者は、
  正常細胞を傷めている。  
  その結果、腸の絨毛をやられた人は、ほとんど回復しない。

千島は「がん細胞は病的になった血液中の赤血球が変化して生ずるものである。 
細胞分裂によってどんどん増えるのだという、従来の定説は誤りである」としています。
そして、断食および節食こそ、ガンの治療と予防に有効だと、自然治癒の可能性を説きました。

カエルやマウスの断食で腸の絨毛は小さくなり、腸の壁も薄くなり、 
腸内の寄生虫やバクテリアはほとんどいなくなり、
更に、消化器を始め体の組織が赤血球に逆戻りするのが見られたそうです。
すべての組織が浄化されているのです。

肝機能が低下すると言って断食に反対する医者が多いが、
肝臓にたまっていた老廃物や有害な物質が排出される、
そのときに検査すると、肝臓が衰えたように見えるのだそうです。
結果的に肝臓もよくなるのです。

健康を保つ条件の一つは小食、特に動物性蛋白を摂り過ぎないこと。
菜食主義なら腸内に充分なビフィズス菌が発生するのだそうです。

ガンに対する自衛、それは血液をきれいにすることと、流れをよくすること。
これはすべての病気の予防になります。
(1)精神の安定を図ること
(2)食べ物の内容と量を考えること
(3)適当な運動を毎日すること


千島は、現代生物学、医学の常識を破った学説を次々に唱えましたが、
なぜそのようなことができたかというと、
それは彼に生命や自然をありのままに見る眼があったからだと著者は見ます。
それを生命弁証法としてまとめています。
弁証法はすべてのものが変わるという、変化を中心にした考え方だそうです。

(1)すべての事物は時間の経過と場所に応じて絶えず流転する。
(2)すべての実物は矛盾対立を内包し、その葛藤が進歩や変化の原動力となる。
(3)すべての事物は量の蓄積によって質的変化が起こる。
(4)生命の発展や進化はAFD現象(千島の造語)の過程による。
(5)すべての事物には経過途中の中間点がある。
(6)自然界は連続している。
(7)すべての事象は繰り返しを原則としている。
(8)自然界は共生で成り立っている。
(9)生命の形態はアンシンメトリーである。
(10)生命現象は波動と螺旋運動として捉えるべきである。


千島が新説を唱えるきっかけとなったニワトリの生殖腺の研究で、
普通は胚子のウォルフ氏体に付着している生殖腺を切り離して顕微鏡検査するのを、
千島は切り離さず、一体のものとして標本を作りました。
なぜなら、ウォルフ氏体と生殖腺の出来始めは、連続的で境がないからです。
その境界を眺めて、偉大な原理を発見する端緒となったのだそうです。

私も、いつも、そういうところを見たい!と思っていました。
なぜそれがないの?と不思議に思っていました。
だから、読んでいてちょっと興奮しました。


「革新的な発見は最新の研究設備を持ち、足の踏み場もないほど電線や機械を並べている
近代的な施設から生まれるとは限らない。
昔から、大きな発見はかえって簡単、素朴な実験設備を持つところで、
研究者の独創的な頭脳から生まれることが多い」  クロード・ベルナール


東洋医学関係者には千島学説は歓迎されましたが、ある学者が
「素人筋から千島説賛成論が出て、千島博士の妄信の徒が増えてきているが、
千島博士にとって決してプラスしない」と言ったそうです。
それに対して千島博士は
「専門家は頭が古く硬くなっているので、自分が習ったことが正しいと思い込んでいる。
科学の大発見の多くが専門外の者の手によって遂げられたように、
アマチュアの方が、直観力が働き、ものの真実を当てるものだ」
と言って、時間が許せばどんなところへも講演に行ったそうです。



1984年に徳間書店から出版された『間違いだらけの医者たち』の復刻版です。

初版が出たとき著者は、これで異端として排斥されてきた千島学説が普及し、
その理論でもって医学や医療環境が大きく変革するに違いないと思ったそうです。
しかし、5万部販売されたにもかかわらず、やはり権威からは無視され、
再び封印されたも同然だったそうです。

千島理論に注目していたなずなグループ代表の赤峰勝人氏が著者のかせ山さんと意気投合し、
絶版となっていたものを1998年に復刻初版発行しました。

改版にあたり、一切手を入れなかったのは、
本書が果たすべき使命が未だに完結してないことが最大の理由だそうです。

私が読んだのは復刻5版で2012年に出たものです。
一般書店では取り扱っていないようです。
「千島学説研究会」http://www.chishima-gakusetu.com/book.html が取り扱っています。


            
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               明石のいざなみ神社境内にあった木
                  ゼロ会メンバー あみちゃん撮影




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by d_rainbow | 2014-03-25 16:24 |
『心の科学 戻ってきたハープ』

エリザベス・ロイド・メイヤー 著
大地 舜 訳          講談社  1900円+税


愛魂の保江邦夫さんの本のどこかで紹介されていた本です。
「精神物理学」に関連して。
市立加古川図書館で借りて読みました。


著者は精神分析医で、科学的思考をしっかり訓練された研究者です。

ハープの演奏者である娘がとても大事にしていた貴重なハープが盗まれます。
八方手を尽くして探しますが見つかりません。
最後の手段、だめもとで、友人にすすめられたダウザーに電話をかけます。

ダウザーのハロルドが、ハープのある家を特定し、
ハープが戻ってきたことに驚いた著者は、
「このことはすべてを変えてしまう・・・。」と思いました。


それから著者の、科学的に証明されないけれど起こる不思議なことの探求が始まります。

「比較的堅固で、さしたる不満もなく、かなり安定していた私の世界観」を始め、
何が普通で、何が異常なのかという感覚も、研究の方向も、働き方も変わります。


超常的な体験がどんどん寄せられてくるようになり、その多さに驚くとともに、
忘れていた自分の過去の超常的な体験も思い出します。
   

世界的な脳外科の権威が、原因不明のひどい頭痛を抱えて患者としてやってきます。

脳の手術で一人も死なせたことがない彼は、
手術が必要な患者の枕元に座り、光が現れるのを待ちます。
光が現れれば、手術は成功し、患者は死なないのです。
でも、そんなことは人には話せません。
それで、研修医に教えることをやめる決断をしました。
その直後から頭痛が始まっていたのです。

直感で患者の危機を察知し、救う医療者も多いようです。
でも、周りに理解してもらうのに苦労するようで、
こういう能力が認知されれば、ロスが減る!!と思います。


過去の研究を調べる著者は、多くの質の高い研究の存在に驚きます。
それらのほとんどが省みられることなく、葬り去られているのです。

著者にとって「えせ科学」か穏やかな言い方でも、悪い科学を連想させる名前でしかなかったラインが、
調べてみると印象が変わった。
「彼らの仕事は非常に厳密なもので、聞いていたのとは大違いだった。」
「ライン夫妻の研究に対する批判の歴史・・・それはちょっとした物語だ。」

「科学史を見ると、性急な科学が拒絶した事実が、後世の科学の礎石になった例がいくつもある」

「並外れた主張には、並外れた証拠が必要となる」

これは今騒がれているSTAP細胞についても言えることですね。
女性学にも当てはまります。


著者は、ゲシュタルトのカップと横顔の図や、4つの箱などを使って、
超常現象の存在を認める科学者と認めない科学者の対話の可能性を探求しますが、
このあたりは私にはちょっと退屈でした。

今は「超常現象」でも、いずれは(そんなに先でなく)当たり前、普通のことになるんじゃないのお?
なんて思ってしまうから。
現に、その頻度も、体験する人も、能力を持つ人も、どんどん増加しているんだから。

たくさんの、存在がはっきり証明されたことが、
その後何らかの圧力によって否定され、
人々はうそを信じ込まされている。
たとえばアメリカの陸軍が実際に活用していた遠隔透視など。

でも、それがみんなうそだったと分かれば、
あっけなく「なあんだ!」ってなるんじゃないかなあ??



ちなみに、こういうことを一番信じているのが物理学者、一番否定するのが心理学者だそうです。
最先端の物理学では証明されていることも結構あるのですから。

フロイトも超能力に気付きながら、学者生命を失わないために口を閉ざしたようです。


テレパシー、予知能力、思考が物質に影響を与える能力が普通の人に普通に存在することが
厳密な実験で証明されていることが確認できて、読後感は良かったです。

興味を惹く文献を見つけ、連絡をとり、共同研究をし、会合を持ちといった、著者の研究者としての動きが書いてあり、
研究というものは、こういうふうに拡がっていくのか、という面白さもありました。


「ハープはどんな状態だった?」
驚くほどいい状態でした。
「そうなるように計らったんだ。」
念というのは、よく効くんだよ?
ハープが帰ってきたときのハロルドとの対話です。

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                 ゼロ会メンバー あみちゃん撮影




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by d_rainbow | 2014-03-17 15:52 |
『医者ができること、してはいけないこと 食い改める最善医療』
   小澤博樹 こざわひろき 著  三五館  1400円+税


2001年11月発行です。
加古川ウエルネスパーク図書館の書庫にありました。

船瀬俊介さんの『病院で殺される』で紹介されていた本です。


著者は愛知県碧南市の開業医です。

船瀬さんの本を、書き方が激しいなあと思って読みました。
しかし、この本を読んで、現実はもっと強烈なんだー!!と驚きました。


大学卒業後、著者は10年間病院で研修と実際の治療に当たってきました。

その間に、「無駄な手術」というものが少なからず行われているのを目の当たりにします。
その理由は、若手育成と手術代稼ぎ!

もうひとつ実感したのは「いくら早期がんの状態で完璧だとされる手術を行ったとしても、ガンは必ず再発する」ということ。


医療に対する熱意が冷め、やる気をなくした著者は、
父母が開業していた郷里に帰ります。

医者としての恩恵を享受していた著者は、
ヨットを乗り回し、グルメ三昧。
やがて狭心症の発作に見舞われます。

たまたまアメリカの大病院の院長が、玄米菜食で末期ガンを克服した本に出会い、
衝撃を受けます。
そのアンソニー・J・サティラロの師である桜沢如一の著作を読み、
玄米菜食を実践し、狭心症を克服します。

食養生の正しさと効果の高さを実感した著者は、
改築したばかりの医院の多額の借金を抱え、周りの激しい反発にあいながらも、
医院での治療に食養生を取り入れ、西洋医学的治療を可能な限り排除します。

その過程で、妻も、子どもをつれて去って行ったそうです。


「病気とは、発病するまでの個人の生活様式や食生活、あるいはものの考え方に
何らかの歪みがあったために発生したものであり、その責任はすべてその個人にある。
『何も悪いことをしていないのに病気になる』などということは、本来ありえない。」
と言い切っているのには驚きました。
必ずしもそうとはいえない場合もないではないと思いますが、ここまではっきり言うのははじめて、
そうかー!なるほどー!!という感じです。

「治るあてもない病気を抱えた多くの患者さんが、『お百度参り』よろしく大病院に向けて列をなしている。
診察を受けるのに、あるいは薬をもらうために何時間でも辛抱強く待ち続ける。
その果てに、診察時間はたったの1分であったりする。
それはあたかも、現代医学という『神』を盲目的に信ずる新興宗教のようだ。
そして、『信者』たる患者さんたちの病気を治せずにいるのだから、宗教としても邪教に他ならない。」

「なぜ、医療機器や設備、診断技術等が年々進歩しているのに、
病人は減らないばかりか増える一方なのだろう?
一言で言えば、それは現代医学の根本の考え方が間違っているからだ。」

「現代医学の治療法とは・・・オフィスビルで非常ベルが鳴ったとき、
ベルの音をストップするだけで仕事に戻ってしまうようなもの」
(私が思うに、それより更に害がある・・・)

「機械文明が発達するにともなって、現代医学(西洋医学)も、
人間の身体を機械と同一視するようになってしまった。」


生体血液細胞分析検査による画像がたくさん紹介されています。
玄米菜食暦5年の男性の血液は、赤血球が均一な大きさで、1個1個が遊離しています。
普通の食事をしている人、抗がん剤服用中の患者、糖尿病患者などとの違いは一目瞭然です。


生体微弱磁気共鳴装置による検査値の表も大変興味深いです。
牛乳、豚肉、ケーキなどはそれぞれ、食べた直後から2・3時間たっても、
免疫、ストレス、ガン、白血病などの数値が最悪なのです。

玄米菜食を摂ったあとの数値は、それらと正反対、最高値が持続しています。

出されるとついついケーキや肉も食べてしまう私は、時々これらを見る必要があるかも。


「現代医学についてはひたすら医者の言うことを盲信してしまう人々が、
代替医療となるとはじめから疑ってかかり、
メカニズムや作用機序について「科学的に説明しろ」と迫るというのも考えてみればおかしな話だ」
という著者の嘆きには共感します。


「最後に「ありがとう」と言って、微笑んで亡くなっていくというのも、
ある意味「治った」姿と言えるのではないか」
というのは、これからの医療に必要な視点なのでは?と思います。


なかなか「熱い」人で、ところどころ笑ってしまいますが、
一読の価値はあると思います。
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by d_rainbow | 2014-03-07 15:32 |