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心とからだのセラピースペース


by まりりん

『無病法 極小食の威力』

『無病法 極小食の威力』

   ルイジ・コルナロ 著

   中倉玄喜 編訳・解説    PHP  1000+

102歳を生きた偉大なルネサンス人

 ルイジ・コルナロの食生活と教訓

著者は1516世紀ベネツィアの名門貴族

飽食三昧で30代で成人病になり

40代で生死の間をさまよい、

医者から極小食にする以外生き延びるすべはないと宣告されます。

助かりたい一心から、医者の指示に従い、

極小食に。

数日もしないうちに回復の兆しが見えます。

しばらくすると病が本当に癒えてしまい、

1年後にはさらに完全な健康体になり、

性格的にも別人のような穏やかな人になりました。

この本には、83歳から95歳までの4回の魅力的な講話と、

訳者の解説(これがまたとてもいい!)が載っています。

著者が最初に試みたのは

「口に合うものは体にもいい、

体に合うものは口にも合う」というのは本当か、

ということでした。

結論は、これは間違い!

経験を大事にし、自分に合うものを合う量だけ摂ること!

「穀菜食」は肉食より活力を生む!

動物性蛋白より野菜に含まれる粗蛋白の方が質的にも効率的にもいい。

肉と砂糖がいかに老化、活力低下、がんの増殖に貢献するか!

これらのことが科学的に、詳しく説明されています。

いちいち紹介したいほどですが…

著者は70歳の時に馬車に引きずられて大けがをします。

医者は4・5日しかもたないだろうと見たそうですが、

治療を断って、自力で短期間で回復してしまいます。

栄養が足りないのでは、という周りの心配に応えて

食事の量を12割、増やしてみたことがありました。

するとすぐに体調が悪くなり、

あわてて極小食に戻したそうです。

95才になっても活力にあふれて

頭脳明晰、五感も完全。

一点の曇りもない心の平和。

講演、執筆、港や河川の改修、荒れ地を農地に変えるなど、

社会貢献を喜びとしています。

そして
「神様が想像を通してお見せくださっている天国の状態を楽しんでいる。

この予見がその通りになることに少しの疑念もない。」 

「この世の生を終えることに、少しの不安もない、

むしろ私の心は、

素晴らしい天国での生活が待っているという期待感に満たされている。」

最後は、102歳で昼寝からそのまま天に召されたそうです。


by d_rainbow | 2017-03-27 10:06 |